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グリーントピックス

vol.5

2024.11.11

ビオトープで自然をもっと身近に感じてみませんか。

ビオトープの起源

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昨今の夏は異常気象によりとても暑く、名古屋市でも35℃前後の暑い日々が続きました。
現在、地球の平均気温は、地球温暖化に加え、都市化によるヒートアイランド現象などの影響により、年々上昇する傾向にあります。
これらの現象を緩和するものの一つとして、ビオトープがあります。

ビオトープ(biotope)とは、ギリシャ語のbios(生物)とtopos(場所)という言葉を組み合わせた造語で、生物の生息・生育する空間を表す言葉です。
自然の保全と自然環境の復元を目的にドイツで始められた活動で、日本では20世紀末頃から全国各地の学校や公共空間で、小さな水辺空間などが整備されるようになりました。
池や川など水辺空間での整備イメージが強いですが、湿地・草地・森林・都市の街路樹や公園・草むらなども含まれます。
豊かな生態系をつくりだす活動として、近年、ビオトープへの注目度は高まっています。

ビオトープとは

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“ビオトープ”はさまざまなタイプがあり、規模の大きさにより果たす機能も変わってきます。
山や森の中など広い面積が確保できる規模の大きなビオトープでは、多くの種類の生き物や植物が安定して、継続的に生息できることができます。
それに対して、ため池や公園内など都市における規模の小さいビオトープでは、生き物や植物の一次的な休息地や繁殖地、移動の中継地点などの場所になります。

いずれにしても、植物が豊かに生育する場となるビオトープは、生き物にとって大切な場所であるとともに、私たち人間にとっても自然とつながれる憩いの場となります。
そして、生態系が豊かに保たれれば、地球温暖化やヒートアイランド現象の緩和にもなり、生き物、人、地球が喜ぶ環境につながっていきます。

ビオトープづくりは現在、自治体の取り組みとして、または教育の一環として学校などで、名古屋はもちろん、愛知県をはじめ全国各地のさまざまな場所で取り組まれています。

※添付写真は三重県桑名市多度町のビオトープ ヒメタイコウチの自然環境保護のため施工

ヤハギ緑化の施工技術

ヤハギ緑化の施工技術 イメージ

ヤハギ緑化では、ビオトープづくりに取り組んでおり、2024年特定非営利活動法人 日本ビオトープ協会による第16回ビオトープ顕彰※にて、「調整池のビオトープ」が技術特別賞を受賞しました。
この「調整池のビオトープ」は、愛・地球博記念公園の西側、リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)の公園西駅に隣接した場所にあり、公園西駅周辺土地区画整理事業に伴って整備された雨水調整池部分になります。
当初の計画では、単調な池底の造成や植栽を行う一般的なものでした。
しかし、香流川を活かしたまちづくりが進められている中、生態系をできるだけ多様にするために、近自然工法を導入した整備を提案。
natur naher 近自然技術研究所の設計・技術指導のもと、ヤハギ緑化が施工・管理を行い2020年に完成しました。
現在は、植物が生い茂る池の中でカモが泳ぐ姿や、水面のエサを食べたり、水中に顔を突っ込んで水底の水草や藻などを食べている姿が見られるようになりました。
人の行き交う駅前のため、四季折々の自然の変化を感じられる憩いの場として、生き物と人が共生できる環境の整備ができました。

※ビオトープ顕彰とは、特定非営利活動法人 日本ビオトープ協会が毎年行っている、全国各地より模範となるビオトープを募集・選定し、優秀なビオトープを表彰する活動です。各賞には、ビオトープ大賞、審査委員長賞、技術特別賞、学校ビオトープ特別賞、環境教育賞があります。

ビオトープをお考えの際は、ご相談を承ります。

緑豊かな環境を未来へつないでいくヤハギ緑化では、地域の環境をしっかり調査し、理解したうえでビオトープ化をご提案させていただきます。

自然環境のより良い保全方法や、自然環境の復元を考えられている皆様、まずは、お気軽にご相談ください。

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